学会報告・4

2023/11/24(金)

皆様こんにちは、院長の桝谷です。

今年は猛暑に始まり、雪虫の大量発生など何かと自然現象が話題をさらう事が多かった気がします。

(バイクに乗り自然の風景をカメラに収めるのを趣味の一つとしている私にとって、非常にヤキモキする日々でした)


そんな2023年も残す所今年も後およそ2ヶ月となりました。

ラストスパートで頑張ってまいります。


さて、去る1022日(土曜日)に、第228回 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 北海道地方部会 学術講演会が開かれ、毎年恒例になっておりますが、

小生が「swing door flap下に行った局所麻酔下鼓室形成術I型に関する検討」という演題を発表してきました。

日帰りで局所麻酔下に耳科手術を道内で唯一行なっているクリニックとして、患者様にかかる負担を減らす努力を追求していく必要がありますが、その一例としての手技の方法と術後成績の報告です。


当院で施行した検証では新鮮例の鼓膜穿孔に対する鼓室形成術の先行閉鎖率は100%であり(他院で施行された手術後再発例に対する物を含めると99.1%)、その術式の利点から、通常だと抗凝固薬・抗血小板剤(血をサラサラにする薬)を休薬する必要がありますが、

当院では休薬を一切行わずに施術を行っており、それによる術後出血は0%と一例もありませんでした。


局所麻酔、全身麻酔どの方法を選択しても術後にめまいや嘔気はある一定数起こってしまいますが、当院では「少しふらつくかな?」という程度の極々軽いものを含めると約2割でそれが発生しておりましたが、全例術後1―4時間以内に独歩帰宅可能でした。


成績としては良いかと思いますが、これを小生は一番重要視しており、なんとかゼロにできないかと画策しております。

(麻酔薬の影響である程度は仕方ないということもあるのですが・・)


これは突き詰めて考えると、好酸球性中耳炎などの内耳有毛細胞がfragileな症例における手術主義の確立にも繋がるからです。

(個人的にはこの疾患に対する鼓膜の修復が一番技術力が問われるのではないかと考えております)



今回の手術アプローチ方法による差異の検討で、少し進むべき道が見えましたので、今後は今回の検討結果をもとにさらなる技術の向上に結びつけていきたいと考えております。

 


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